歩いちゃ謳歌♫

”歩く”と”生活”をテーマに、信州の日常の愉しみを気ままに書いてます。

人気のルート

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10月3日、八ヶ岳登山に挑戦してきました。

当日の朝は4時に起床し、いざ出発。

 

これまでの登山ではこんなに早く起きたことはなく、

割とのんびり出発していましたが、

今回の八ヶ岳へは早めに出発することにしました。

 

八ヶ岳は比較的経験の浅い方もチャレンジしやすく、

それでいて本格的な登山を体験できる山として

人気も高いとのことから、

駐車場がきっと混雑しそうだなと思っていました。

 

 

車に乗ってエンジンをかけると

“今日は、登山の日です。”

と、ナビがアナウンス。

 

なんでも平成4年に制定されたようですが、

8月11日の山の日の方が今やメジャーな気もします。

10月3日が登山の日とは、

語呂はいいですが時期的には少し遅めな感じです。

山小屋も閉め始める頃ですし、

山の日の方が登山向きかもしれません。

 

まあ、登山の日に登山を楽しむことができるのは、

幸運な気分です。

 

 

辺りも明るくなり、

八ヶ岳山荘の駐車場に着いたのは6時前でしたが、

すでに多くの登山者が集まっていました。

駐車場は8割以上埋まっている状態です。

 

 

ここしばらく週末の天気はあまり良くなかったせいなのか、

登山の日のせいなのか、

密を避けられるスポーツとして人気が集中しているのか、

想像以上の賑わいぶりに驚きました。

 

手際よく準備を進めて出発してゆく熟練者をみると、

なんだか取り残されてゆく様な、

ちょっとした焦りも感じつつ、

慌てずマイペースで・・、

ということで6時20分に美濃戸口を出発しました。

 

 

今回のルートは

美濃戸口→美濃戸→南沢ルート→行者小屋→文三郎尾根→赤岳

→横岳→硫黄岳→赤岳鉱泉→北沢ルート→美濃戸→美濃戸口

です。

 

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これまでににない縦走ルートということもあって、

早めの出発を予定したつもりでしたが、

たいして早くもなかったみたいでした。

 

私が登る山は、日帰り可能なルートがある山にしています。

予約の必要な山小屋での宿泊や、テント泊は荷物が重くなり

一人歩きが難しい上級レベルになってしまうので、

軽い荷物で気軽に日帰りできるコースだけ選んで挑戦します。

その方が前日の夜まで天気の様子を見ながら

天気の良さそうな時だけ出発できるので安心です。

これができるのは信州で暮らす良い所だと思っています。

 

もう何年かしたら体力が落ちて、

山小屋にお世話になることになると思いますが、

もうしばらくは気ままな日帰り登山で行きます。

 

登り始めてしばらくは単調で比較的なだらかな登山道が長く続きます。

登山道は整備されていましたが、沢を登るところ一部が、

川の流れで荒れたせいか、迷いそうな場所もありました。

ただ、登山者が多いので、なんとなくついて行けば大丈夫でした。

一人で始めて登るコースは、

こういうところが助かるので人気のコースが安心です。

 

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2時間半程度で行者小屋に到着です。

見上げると荒々しい表情の横岳が見えました。

 

10分程度の休憩後、いよいよ赤岳を目指します。

小屋を離れて間もなく、急に登りがきつくなり、

高度をどんどん上げてゆく感じになり、

とたんに足が重くなりペースが落ち始めます。

 

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林を過ぎると視界は広がり素晴らし景色が広がりますが、

目の前は急な階段やはしご、クサリ場が繰り返し続きます。

赤岳山頂付近が見え始めると最後は急な岩登りを越えて

ようやく登頂です。

 

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天気予報ではもっと良いはずでしたが、

あいにくの曇り空です。

 

ただ、山頂からは富士山やアルプスの山々が水墨画のように

雲の隙間から薄く見えていました。

 

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曇っていたせいもあって、

風は冷たく防寒着が役立ちました。

寒さしのぎや岩登りにも手袋は必需品でした。

 

15分程度の小休止後、すぐに横岳に向かいます。

登った道と反対の尾根を下ってゆきました。

 

文三郎尾根は岩登りが急で、

できれば下りは避けたいくらいでしたので、

丁度よかったですが、それでもクサリ場が続いていました。

 

横岳までは、荒々しい岩場の上り下りが続き

さすがに疲れがピークに達してきたので、

途中で一休みして、軽い昼食としました。

人気のルートとはいえ、なかなかの岩場ルートなので

油断は禁物、緊張感をもって縦走です。

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今回のルートではここが一番きつかった。

 

横岳を過ぎると、ゆっくり下りながら硫黄岳を目指します。

コース後半の時間的な配分も目途がたち、

気分的にも体力的にも楽になってきます。

 

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途中硫黄岳山荘で小休止し、硫黄岳登頂を目指します。

登山道に危険個所はなく、安心して登れますが、

体力的に疲れが溜まってきたせいか、

やっぱり足が重く感じました。

 

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硫黄岳頂上では、爆裂火口に圧倒され、

また赤岳からの縦走路を振り返り、

少し長めの休憩をとって14時下山を始めました。

 

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途中赤岳鉱泉を経由しましたが、多くの宿泊者で賑わっていました。

赤岳鉱泉を過ぎて北沢ルートに入ると一気に寂しくなります。

朝は、一斉に登り始める多くの登山者に

賑わいを感じながら登ったはずでしたが、

下山では、ほとんど人に会うことがなく孤独な登山道でした。

少し時間が遅かったせいもありますが、

山頂付近で賑わっていた人達はどこへ行ってしまったんだろう

というくらい静かでした。

 

北沢ルートを淡々と下り、美濃戸口には17時20分頃無事到着。

日帰りルートとしては長めのコースなので、

存分に歩いた印象です。

 

もう少し時間的余裕が持てると、

さらに楽しめそうなルートでしたが、

日帰りであるが故の行程なので、先を急いでしまうのはしょうがなく、

達成感満載の一日でした。

 

最後に一言感想

赤岳と横岳は創造以上に岩登りが多く

日帰りチャレンジは健脚者向け、

次は緩めの北八ヶ岳がいいかな。

 

でした。

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