蝶ヶ岳
昨年秋以来の本格登山です。
今回は、北アルプスの絶景を一望できるスポットとして人気の蝶ヶ岳に登りました。
蝶ヶ岳の標高は2677m、信州の山としてはそれほど高い山ではなく、
山頂はこんもりとお椀を伏せた様な形のなだらかで広々していて山頂っぽくないのが特徴の山です。
当日は朝5時に自宅を出発し、蝶ヶ岳登山道入り口駐車場には6時頃到着。
早速荷物の準備とお手洗いを済ませて、登山道入口の三股へ向かいました。
ここはまだ車道になっていますが、一般車両は通行止めです。
15分程歩くと、三股登山口に到着しました。
登山口では、管理人さんによる入山名簿への記入の案内を受けました。
今日は、蝶ヶ岳の日帰り折り返しの予定でしたので、その旨を記入しました。
提出を終えたらいよいよ入山です。
登り始めてすぐに、常念岳と蝶ヶ岳のルートが二股に分かれていました。
蝶ヶ岳ルート、左方面を沢沿いに進むと間もなく、立派は吊り橋が現れました。
登山道にしては良くできている吊り橋です。
吊り橋を渡ると、沢から少しづつ離れながら斜面を登りました。
朝の涼しい木々の中を歩いて行くのはとても気持ちが良いです。
三股登山口から30分程で1回目の休憩場所に到着しました。
ベンチが設置されていて、目の前に蝶ヶ岳登山道の名物、
恐竜風の古木がありました。ゴジラとも書かれています。
たしかに・・。
ここでは写真を撮るだけにしてそのまま先へ進みました。
この蝶ヶ岳登山道は結構な急登です。
ひたすら折り返しながら急斜面を登って行くイメージですが、
唐山道は良く整備されていて、至る所に木製の階段が設置されていました。
歩幅を一定に急斜面を登れるので、
足の負担を軽減しながら登れるところが有難いです。
スタートしてしばらくは気持ちよく登れていましたが、
急な登りを1時間程度登ると流石に汗も吹き出し、しんどさも感じ始めました。
朝とはいえそれなりに暑いです。
途中小休止を挟んで間もなく、まめうち平に到着しました。
時刻は丁度8時、三股から1時間半ほど登ったところです。
まめうち平の標高は1900m、三股登山口は1350mなので、
550m登ったことになります。
ここでも小休止した後、しばらくはなだらかな道が続き、
気分的に体力回復した気になりました。
まもなくして標高2000mの看板が出てきました。
ここまでで約半分の地点ですが、ここから再び急な登りが続いてゆきます。
気温も上がり始めて暑くなってきたことや、
疲れも出てきたせいもあってか、
前半のスピードに比べ時間がかかってしまいました。
途中たびたび立ち止まり、
一息入れながらゆっくりとしか進めなくなってきましたが、
それでも何とか11時前には山荘に到着しました。
前半のペースであれば、10時30分頃には到着できるかと思いましたが、
後半の登りはペースが上がらず時間がかかりました。
なかなか思うようにはすすめませんね。
山荘横を通り過ぎて、最初に瞑想の丘に到着しました。
こちらが蝶ヶ岳山頂かと思って着いたのが瞑想の丘になってしまいました。
眺めも良く(山頂部分は雲に覆われてしまったり、
雲に飲み込まれてガスってしまったり
、常に絶景ではなかったですが・・)
途中雲が立ち込める場面もあったので、もしかしたら全く見えないのでは?
と期待半分で登ってきたのでまずますの絶景に感動しました。
夏の空なのでまぁこんな感じでしょう。
雲のない景色を見たい気もしましたが、
早朝でもなく、夏のこの時間はすぐ雲がでてしまうので、
これだけ拝めただけでも感謝です。
眼下を流れる梓川の様子もばっちり見えました。
景色を眺めながら休憩をはさんで、次は山頂に向かいました。
山荘を挟んで山頂は反対側でした。
こんもりした山頂なので、
目印がないとどこが山頂なのか分からないくらい
なだらかで安心感があります。
山頂では軽めの昼食を済ませ、
しばらくは雲の切れ間に姿を見せる穂高連峰を眺めて景色を堪能していました。
午後には天気が崩れやすく雨も予想されていたので、
下山の出発時刻を12時30として下山を始めました。
いつまでも眺めていても飽きない景色なので下山するのが惜しい気がしました。
帰りはテンポよく降りてゆきましたが、
下山後半では太ももの踏ん張りがしんどくなり
足元のバランスを崩しやすくなりました。
途中足を滑らす場面もあったので、
下りこそ慎重に・・、でした。
心配した午後の天候も崩れることなく無事三股登山口に到着。
駐車場に戻ったのはだいたい午後4時頃、
駐車場からでは、
登り4時間半、下り3時間半、意外と下りも時間かかりました。
歩行距離は往復で12kmちょっとくらいでしょうか。
8月上旬の本格登山は初めてでしたが、
山頂の涼しさは気持ち良く、疲れを忘れる一方、
登りはやっぱり暑いなぁという印象でした。
夏だからこそ見られる残雪の絶景はやはりこの時期ならではですし、
秋には紅葉も素晴らしそうですので秋にもう一度登りたい山です。