歩いちゃ謳歌♫

”歩く”と”生活”をテーマに、信州の日常の愉しみを気ままに書いてます。

五社巡り

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今回のウォーキングは、信州のパワースポットとして有名な戸隠神社です。

 

秋が深まるこの時期は、参拝客と紅葉でとても賑わう季節です。

戸隠神社があるこの地域は、

標高1100m付近の高原に広がる門前町で、

戸隠そばの町としても有名です。

 

また、戸隠信仰の象徴としての戸隠連峰や、

キャンプ場、スキー場、森林植物園等、

アウトドアをいろいろ楽しむことができる広大なエリアです。

 

 

今回は戸隠神社をお参りするにあたり、

”五社巡り”

という参拝方法があることを知りました。

戸隠神社にはいくつかあることは知っていましたが、

五社巡りという参拝方法までは今まで知りませんでした。

 

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たまたまネットでこの五社巡りという参拝方法を知り、

折角なので五社巡りでお参りをすることにしました。

 

お参りする順番には少し迷いましたが、

やはり一番奥社から遠く、

昔ながらの古道を登るような参拝にしようと思い、

宝光社から巡ることとしました。

 

お参りはウォーキングを兼ねて歩いて巡るため、

朝8:30頃に中社の駐車場を出発。

 

駐車場はスペースの広い中社で早めに止めるのがおすすめです。

戻ってくることを考えるとこの辺りが一番都合が良いと思いました。

 

まずは、戸隠観光情報センターでパンフレットを入手し、

宝光社に向かって下ってゆきます。

宝光社までは意外と標高差があり、

思った以上に長い林の下りが続きます。

下り始めて30~40分程度で宝光社境内に着きましたが、

折角なので更に階段を下りた先にある鳥居を目指して下りました。

五社巡りのスタートは、

宝光社の鳥居をくぐるところからスタートとしました。

 

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宝光社は五社の中で最も古い江戸末期の建築らしく、

女性や子供、家内安全の神様だそうです。

息が上がりながらも270段を超える階段を登り、

彫刻の見事な立派な社殿に到着です。

まだ時間が早いせいか人はまばらで静かな雰囲気、

落ち着いてお参りができました。 

 

次は先ほど下った林を登り、火之御子社へ向かいました。

林を抜ける気持ちの良い道ですが、

登りとなると時間もかかり、

木陰の涼しい道のはずでしたが、体温も上がり一気に汗ばみます。

林が開けてきたら火之御子社に到着です。

 

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先程の宝光社と比べ、更に参拝者は少なく厳かな雰囲気。

ここは女神様が祀られ、芸能上達、開運、縁結、火防に御神徳があるそうです。

社殿はこじんまりとまとまっています。

開運と火防のお参りを済ませて、次の中社を目指して更に登って行きます。

 

宝光社まではだいぶ下りましたので、戻りの登りは疲れも出ました。

15分ほど登ると門前町、街道裏手の住宅街、

ここを通り抜けて最も賑わう中社へ到着です。

 

先程の戸隠観光情報センターの脇を抜けて、

道を挟んだ向かいが中社の大きな鳥居です。

目の前を街道が通っているので、車の通りも多く、

朝とは違い多数の参拝客で賑わい始めていました。

 

 

宝光社までの往復で時間はすでに10:30、

賑わうわけです。

 

予定では10時頃には着いていたかったのですが、

少し予定より時間がかかりすぎてしまいました。

宝光社までの高低差がきつかった。

 

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中社に入ると階段を登り、

境内の有名な杉の御神木が目にとまります。

途中から三本に分かれた御神木、

とても大きな力と強い生命力を感じる大木です。

 

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ここから更にもう一段階階段を登って本殿です。

この中社は、学業成就、商売繁盛の神様らしく、

多くの方が訪れる戸隠神社の中心的存在。

辺りを囲む紅葉も素晴らしく、背景の山と社殿の組み合わせ

についつい見入ってしまいました。

ここにも立派な御神木があります。 

 

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お参りには行列ができるほど、

この紅葉シーズンと Go To Travel が重なってか

かなりの賑わいを感じました。

 

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もうしばらく美しい紅葉を眺めていたいところでしたが、

時間も遅れ気味なので、中社を出て次は鏡池

やっぱり、鏡池からの眺めは外せないです。

 

中社から鏡池までは、

池巡りコースをたどれば良かったのですが、

勢いで入り口を通り過ぎてしまい、

そのまま車道沿いをたどって鏡池まで行ってしまいました。

今思えば戻って池巡りコースを通れば良かったと

ちょっと後悔してます。

 

鏡池までは35分程、

アップダウンもあり時間以上に長く歩いた印象です。

 

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鏡池に到着すると、一視界が広がり池越しに戸隠連峰が一望できました。

鏡のように・・・、とまでではなかったですが。

天候は朝よりも雲が目立ち始め、

薄日の中の眺めとなってしまい少し残念。

紅葉に染まる戸隠連峰の絶景は少し鮮やかさを欠いてしまいましたが、

それでも感動の景色でした。

ちょっと遠回りでもここまで寄り道したかいがありました。

 

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ここからはいよいよ奥社へ向かいます。

戸隠森林植物園を通るルートも記されていましたが、

迷わず参道入口を目指すため、

ここでも車道を歩いて入口へ向かいました。

ただ車道を歩く人はほとんどいなく、

バスも通るのでおすすめしません。

やっぱり遊歩道がよかったかな。

 

 

30分程で奥社参道入口に到着しました。

時刻は12:10分頃、

参拝客で付近の飲食店はとても混雑している様子。

ここでのんびりしているとさらに遅れてしまうので

昼食は後にして先を急ぎます。

 

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広い参道を15分程歩くと隋神門に着きました。

かやぶき屋根に木も生える超歴史を感じる絵になりそうな門です。

ここをくぐると有名な杉並木です。

 

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ここから参道の幅は半分程に狭くなり、

杉並木に囲まれた長い参道をしばらく進みます。

これだけの杉の大木が並ぶ景色も圧巻です。

その大きさの圧倒されます。

”パワーありそう”

 

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杉並木の終わりが見えるといよいよ傾斜がきつくなり、

階段状の最後の登りが始まります。

登っている間は最後かどうかわからないので、

ここが一番しんどいかもしれません。

 

年配の方はこの手前で休憩される方が多いようで、

少し休憩できるスペースも設けられていました。

 

最後に階段を登り切ったところで奥社に到着です。

 

奥社の境内は戸隠山裾野の傾斜地で、

それ程広くはありませんでしたが、

とても多くの参拝客で賑わい、お参りには長蛇の列になっていました。

初詣のお参りの様になっていました。 

今日一の賑わいスポットです。

ちょっと密集だったかも。

 

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先ずは、4社目の九頭龍社、

最後に奥社(開運、心願成就、五穀豊穣)

にお参りをして五社巡り+鏡池コース達成です。

 

奥社での紅葉も素晴らしく、

間近に見上げる戸隠山の勇ましさにも圧倒されます。

お参りと景色を堪能したところで参道を戻ります。

下りはテンポよく登りの半分ほどの時間で降りてきました。

帰り道は途中で戸隠森林植物園の遊歩道を抜けて帰ることにしました。

 

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中社の駐車場出発からぐるりと巡って駐車場に戻ったのは

14時過ぎ、6時間弱くらいかかっての一周でした。

手元のスマホでの歩行距離は約19km、意外とありました。

高低差もあるのでトレッキングの感覚で楽しめた五社巡りでしたが、

歩き慣れていないと高低差で疲れてしまうかもしれません。

今回は天候を気にしながら急ぎ気味に巡ってしまいましたが、

天気が良い日であれば、途中食事もとりながら

丸一日かけてゆっくりお参りするのが良さそうです。

 

                10月25日 五社巡り