りんご3兄弟
今は11月下旬、
この季節になると信州のスーパーや直売所では
沢山の秋の味覚で品揃えが賑わいます。
その中でも今日は、
信州の果物代表りんご3兄弟の紹介です。
長野県で公式に発表されている訳でもなく、
私が勝手にこの時期信州で良く食べられていると思われる
有名品種3種類を3兄弟として任命しているだけです。
まずはその顔ぶれから見てみます。
こんな感じです。
赤色2種類、黄色1種類、
大きさは成長度合いで同じ種類でも違いますが、
もともと3種類はどれも似たような大きさです。
一方で、同じ赤いリンゴでも少し模様が違う様です。
真ん中に目立って黄色いりんごがいます。
普通りんごと言えば赤色ですが、
この黄色いりんごはこれでも立派に成熟したりんごで、
名前はシナノゴールドといいます。
黄色だからゴールドかなと思っています。
切ってみても中は赤いリンゴと同じ白です。
見た目にはまだ未成熟で酸味が強そうに見えますが、
実際に食べてみると、甘みと酸味、歯ごたえも丁度良い
私の好きなりんごです。
りんごを食べる機会が少ない方は梨と見間違えたり、
少し抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ぶどうのマスカットの気分で色を気にせず
食べてみるとそのおいしさを味わっていただけると思います。
さて、残り二種類のうち、
こちらの模様がシナノスイートです。
シナノゴールドと名前を間違えてしまうことが私もあります。
味はシナノゴールドよりまろやかで濃い甘さを感じます。
まろやかで濃い?
上手く表現ができませんが、
他に当てはまる良い言葉が浮かばず、
そんな感じです。
個人的には、シナノゴールドの方がおいしく感じます。
”まろやか”な部分がシナノゴールドと比べて
味のすっきり感を失ってしまっている感じがしてしまいます。
酸味が弱いせいかもしれません。
ただ、味がまろやかなので
りんごジャムやアップルパイ等、
料理には酸味が弱めの
こっちを使った方がおいしいのではないか?
と思います。
よりりんごに詳しい方に聞いてみたいところです。
そして3兄弟の長男といっても良いのが、
こちらのサンフジ、模様はこんな感じです。
少しシナノスイートに比べまだら模様な印象です。
このりんごはあまりに有名なので説明は不要でしょうか?
やっぱり甘みと酸味と歯ごたえのバランス、飽きのこない味
個人的にはりんごの王様だと思っています。
特にこの時期は採れたてが店頭に並ぶので
それを購入したり、友人、親戚、知り合い、ご近所さん等
りんごを人伝いにいただくことも多いです。
産地によくある話だとは思いますが、
りんご産地信州ならではのあるあるです。
ところで、普段の3兄弟の成長の様子はといいますと、
こんな感じです。
澄み切った空気の中で、
太陽の光を沢山浴びて元気に育ちます。
この中で最後に親離れとして
収穫されてゆくのがサンフジで、
丁度今が最後の収穫です。
この時期りんご農家の皆さんは、
大事に育てたりんごの収穫に毎日大忙しで
休日返上で出荷に追われています。
おいしいリンゴをいただけることに感謝です。
今年の秋は曇り気味な天気が多かった気がしますが、
台風のような豪雨、強風による影響もなく、
傷の少ない良いリンゴがたくさんできたのではないかな?
と勝手に良い想像をしています。
昨年は地域によっては大変な災害があった年でしたので、
今年はきっと安堵していらっしゃる
りんご農家の方々は多いと思います。
良かったです。
これから信州は本格的な冬を迎えて寒くなりますが、
寒いことでりんごや果物の日保ちが良くなり
冷蔵庫に入れなくても長い間おいしくいただくことができます。
沢山買って長く楽しみます。